小諸市、ツルヤ御影新田店の北側の道に入ると、美しい植栽にナチュラルな塗り壁がアクセントの理容室「HAFURI(ハフリ)」に出会う。柳澤さんご夫婦が、コージーホームでお家を建てたのは2014年のこと。理容室を経営している旦那さまと、パンづくりが自慢の奥さまの二人暮らし。お家は、お店との併用住宅だ。タイミングに導かれたお家づくり「家づくりのきっかけは、色々なタイミングに恵まれたことでした。」旦那さまがそう話す隣で、「それは嘘です(笑)私はずっとお家を建てたくて、とにかく勧めていたんですよ。」と奥さま。ふたりで目を合わせて笑う。もともとご実家で「HAFURI」を経営していた旦那さま。ご自身のビジネスやご年齢、暮らしについて思いを巡らせるタイミングに、すてきな土地との出会いが重なり、お家づくりを決心した。コージーホームを選んだ理由は「ビビッと来たから」。その頃は、今ほど名前が浸透していなかった「コージーホーム」。それでも、足を運んだ完成見学会では、グッと心惹かれるものがあったのだとか。「全体の雰囲気もしかり、塗り壁がすごく良かった。それに夫婦ともども冷え性なので、あったかいお家がよくて。コージーさんのお家は”暖かさ”のレベルが別格だったので、決めました。その見学会で知り合ったオーナーさんは今、HAFURIのお客さんなんですよ!」オーナーさん同士のつながりが自然に生まれるのも、コージーホームの不思議な魅力のひとつ。もちろん、社長のフレンドリーな印象も。旦那さまが描いたキャンバスノート「実は、夫がイラストを描けるんです。お家づくり中の計画もイラストに起こしてもらって、ふたりでイメージをふくらませたんですよ。」奥さまが指差す先には、プロが描いたようなチョークアートたち!なるほど。まるで雑貨やさんにいるような華やかな雰囲気は、旦那さまのアートが醸し出していたのか。さっそくお家づくりのキャンバスノートを見せて頂くと、これまたびっくり!お部屋のイメージや建具のイメージなどが、それはもう丁寧に描かれている。中には、旦那さまの描いた絵の通りに作り上げられているスペースもあるではないか!フルオーダー建築ならではの、夢の実現に驚かされる。ご自身のイラストを引き出されて恥ずかしがる旦那さまを横目に、「キャンバスノートはもっとたくさん保管してあって、今もたまに見返したり。」と話す奥さま。なんだか微笑ましい。キャンバスに描いた夢のお家に、おふたりは暮らしている。 町のみんなに向けた、お店づくり「お家をつくったことで、毎日がすごく良い方向に変わった。お店の売り上げも、実は以前より伸びている。」お店とお家の併用住宅という選択をされた旦那さま。お店づくりのこだわりについてお聞きした。「家の方はナチュラルで可愛らしい雰囲気だけど、お店の方はシンプル&シックなイメージにしたかった。」ブラウンに統一した床や建具は、塗り壁のホワイトと相まって、ゆったりと落ち着く店内。「町のみんなに気に入ってほしい」という想いは叶って、子どもからシニア世代の方までと、お客さまの年齢層が広まったそう。椅子と鏡を一台だけにしたのは、”プライベートサロン”としてお客様ひとりひとりに向き合う工夫だ。天井のライトについても、ベストな明るさと角度をコージーの担当とじっくり検討したのだとか。「ひと席にしたことで、お客さまとの距離が近くなった。プライベートトークができるのも嬉しい。」旦那さまの想いは、お客さまへの愛情に溢れている。「目からうろこ」のブラッシュアップ「コージーさんとのお家づくりの中では、自分たちで”いいな”と思うことをどんどんお話しさせてもらった。それらをいつも新しい視点でブラッシュアップして貰えたのが、印象的。」柳澤さんのお家のデザインは、どこを切り取ってもおふたりの思いが活かされている。階段の二段目をそのまま引き伸ばした、テレビ台&収納!アイデアが光る。奥様お気に入りの「ベーカリースペース」。まるで小さなパン屋さんがそこにあるように。木製の作業台がかわいい。アクセントとなっている赤い木製のドアが、絵本のような世界観を思わせる。「間取りの設計も、空間のデザインも、構造も、コージーさんは抜群で。プロフェッショナルならではの提案に、打ち合わせの度に目からうろこが落ちるようだったよね!」おふたりの笑顔が、いろとりどりの暮らしを物語っている。 お家づくりの思い出は、家族とつくる側のクリエイティブによって温められるのだなあ、と改めて実感!一生物の家づくり、胸に深く残るものであるといい。 企画・ライティング:Misato kojima (team OHAYASHI)