尾崎さんご一家は、自然ゆたかな信州で穏やかに暮らしたいという願いから、奥さまの出身である長野県に移住された。「長野に帰ってきてから、やっぱりじぶんの家が欲しいなあと思うようになりました。賃貸にお金を払い続けるより、じぶんの城がほしいな、という思いで。」コージーホームを選ばれた理由のナンバーワンは「性能」という声が多いものの…。尾崎さんの中でのファーストタッチは「デザイン」だったとか。「はじめに見学会で拝見したお家の雰囲気が、ほんっとに可愛くて!それから、コージーさんのお家がじぶんの基準になってしまったんです。他のメーカーや工務店さんの見学会に行っても、コージーさんの面影を求めるようになってしまった。」玄関の扉をひらくと、かわいい二人の男の子が出迎えてくれた。時は春休みだ。工夫の”からくり”造作「からくりと意識して、家具を作ったわけではないのですが…!(笑)余計なことは省く工夫をしました。」陽の入る窓際に設置したのは、ナチュラルウッドのカウンター。ふだん隠れている下段を引き出すと、アイロンにも使えるひろびろデスクになるという。「普段は私のデスクとして。将来はこどもたちの勉強机として。そして常に兼アイロンデスクとして使えたらいいなあ」 次に気になるのは、からくりカウンターの上部にある、何らかの扉。一体なんの扉なのでしょう。「これ、実はメイク棚なんです。」扉に手を触れ”ぱかん”と現れたのは、スマートな鏡台とメイク収納。散らかりがちなメイク道具がきちんと収納されている。「メイク道具まわりって、綺麗に見せたいけれど、片付けるのが大変ですよね。メイクもその場でできて、さらに収納できる機能が欲しいなと思って、作ってもらいました。これ、閉めておけば真っ白なので、壁と同化してくれるんですよ。」家事やメイクも、暮らしの中に埋もれていると単なる”タスク”。尾崎さんのアイデアにはどこか、タスクを”楽しむ”工夫が香る。次は一体、どんな仕掛けに出会えるのだろう。「和室の引き戸は、全面マグネットになっていて、お便りを貼ることができます。それから、チョークでお絵描きできる素材なんですよ!将来的にはここを家族の掲示板にしたいんです。」行事や予定など。家族の情報行き交う場所に! 自宅にフォトスポットご自身の趣味がカメラということもあり、記念写真を大切にして暮らされている尾崎さん。和室の一角にある大きなニッチは、まるでスタジオのように撮影できるフォトスポットだ。「スタジオでプロに撮影していただくのもよいですが、記念日などに家族撮影できるフォトスポットがお家に欲しいな、って。」撮影した写真は、テレビボード上のピクチャーレールに飾ることができる。 たし算・ひき算でスペースを活かす「私は整理が苦手で…。急な来客などにワタワタしてしまうので、ロールカーテンをありとあらゆるところに設置しました。しまうより、隠す方がスムーズです!(笑)」開け閉めが楽々なロールカーテン。かさばりがないため、デッドスペースをひき算しながら、ほこりも溜まりづらい。玄関のコーナー収納。ロールカーテンの2枚づかいによって、大きな間口で収納もしやすく、さっと隠せる。「ロールカーテンを使うことで、スペースを活用できている実感がありますね。省スペースするところはひき算して、使うべきところに空間をひらくようお家づくりしました。」和室の押し入れは、階段下のスペースを活用。 「そういう意味でいうと、お風呂は完全に足し算しました。子どもふたりとも、男の子だとわかっていたこともあり。またお風呂でリラックスするには広めにと、1.25坪のお風呂場です。」また、ちょっとした収納も暮らしの動線をもとに作られたことがわかる。ふと手を伸ばすことができる位置をとらえて。なるべくテーブルに物を出さなくていいよう、計算された収納たち。 「お家は、一生モノだから。数年後だけではなく、十数年後の姿も想像することが大切な視点かなと思います。大きくなったら、こう使ってほしいなあと思いを馳せる時間も、お家づくり中の愛おしい思い出です。」この日の帰り際、息子さんたちと一緒に絵本を読んだ。チョーヒカル作『じゃない!』 アーティストがつくりだす不思議な世界の絵本。ふたりの瞳からきらきらと星が舞うひとときでした。企画・ライティング:Misato kojima (team OHAYASHI)